皆さま、こんにちは。小野寺のりこです。
外へ出かけるのが嫌になるほどの猛暑続きの毎日、いかがお過ごしでしょうか?
私は6月末から7月半ばまでフィリピン、セブの語学学校に缶詰めになっていました。たかだか2週間程度で英語力はほとんど上達しませんでしたが、素敵なクラスメイトや先生に恵まれ充実した毎日でした。日本人が多いのかと思っていましたが、実はこの時期、既に夏季休暇に入っている台湾人の親子留学が多く、6割近くが台湾人。その他、韓国人、中国人、日本人1割ずつくらいで残りは様々な国から来ていました。
フィリピン人は何よりもお米を愛しており、ケンタッキーフライドチキンにもマクドナルドのハンバーガーにもライスが付いてくるし、1日4食(夜のデザートも!)ライスは欠かせないとのこと。お料理の味付けも塩っ辛く、オイリー、デザートは激甘。あまり好ましい食生活ではないのに、定期的な健康診断を受診する率も低く、フィリピンのは平均寿命は60歳代とのことでした。医療保険、医療体制、そして国民の健康意識、日本はさすがだと改めて思いました。
7月前半はフィリピンで過ごした感じになりましたので、後半ギュッと詰め込んだスケジュールやら、こなさなればならない仕事でひーひー言っていました。とは言え、それも有難い代償です。
のりのりのりこ、引き続きノリノリで頑張ってまいります!
7月の小野寺のりこ活動報告
今月はセブからの帰国後、大阪、新潟、滋賀、大阪と地方を渡り歩く日々。たくさんの現場を見せていただきました!

小野寺のりこの現場訪問
・「陽のあたるばしょ」(児童発達支援・放課後等デイサービス)見学(7/14)
株式会社コーチャーズさんが運営している放課後等デイサービスの現場を見せていただきました。支援に当たるスタッフさんは全部で6名ですが、特徴的なのは、作業療法士さんや訪問看護ステーションで働いている看護師さんなどが副業として支援に当たっているため、実は常勤スタッフが1名、一方で専門的な支援が実現しています。
府中市ではインクルーシブ教育が進んでいるという前提で、情緒級がないとのこと。一見、素晴らしいと思われがちですが、現実は発達障害などの生徒さん達は置き去りになっている状況もあり、コーチャーズさんが(市と闘いながら?(笑))積極的に取り組んでいるのが「保育所等訪問事業」です。
「保育所等訪問事業」という名称からは「保育所」にスタッフが出かけていき、様々環境調整を行うイメージを持ちがちですが、「等」の部分には小学校等も入っています(これ、意外と知られていない!)。本来、保育の場である保育園ではある程度の特性があっても集団の中で何となくうまく包摂されることも多いのですが、席に座って、板書を写して、皆と同じように集団行動を行うことが多い小学校に入った途端、特性のある子にはつらい状況が多々生じてきます。ですから、本来は「小学校等訪問支援事業」と謳って欲しいくらいですね。
コーチャーズさんでは本事業を使って、保育園よりも小学校に対する支援を多く行っています。この支援で不登校にならず通えている生徒さんもいることと思います。府中市では年間7名しかなかった利用が、今では30名に増えているようですが、まだまだ足りない状況。厚生労働省本省も、本事業はインクルージョンを推進する「一丁目一番地」の重要な事業として位置付けていますが、本来支援がより求められる小学校への支援が益々増えていくことで、本当の意味でのインクルーシブ教育が実現するのだと思います。
https://cochaas.com/sunny-place
・中小企業家同友会障害者雇用問題委員会@新潟」に参加(7/17~18)
ぜんち共済株式会社の顧問としての参加となりました。障害者雇用対策課長時代に中小企業家同友会障害者雇用問題委員会と出会い、「俺たちは法律とか雇用率とかなんか関係なく障害者雇用をやっているんだ!」と叱られた記憶が鮮明に残っています。そこから、私の中小企業家同友会とのお付き合いが始まり、多くの中小企業の雇用現場を見せていただき、義務だから雇用するのではなく、欠くことのできない戦力として、一緒に働く仲間として、障害者と社員・企業組織が共に成長している事例をたくさん拝見しました。本質的な障害者雇用の姿がそこにはありました。
そんな経験が「雇用の質」に重点を置いた法改正に繋がっています。今回は違った立場での参加となりましたが、共に議論し、多くの学びを得ることができました。
https://www.facebook.com/share/p/1A9AtNpsWY/?mibextid=wwXIfr
・くろとり食堂、株式会社With You、株式会社Juraice様を見学(7/18)
いずれも障害福祉サービスの就労継続支援A型事業所ですが、どの事業所も福祉を超えていくような取組を展開されていました。くろとり食堂さんは食堂、株式会社With Youさんは製造業、株式会社JuraiceさんはEコマースといった屋台骨となる事業を持っており、そこから次々と新たな事業展開を行うということで持続的な事業成長と障害者の皆さんの仕事を創出しておられました。素晴らしかったです!
くろとり食堂さんのお弁当作り、株式会社With Youでは車の部品の検品など、株式会社Juraiceさんでは開店したばかりのパン屋さん(ベーカリーカフェといったお洒落なお店)を中心に見学させていただきました。
https://www.facebook.com/share/p/1A9UzevpGs/?mibextid=wwXIfr






・移動式こども食堂「あい♡だいな~」のお手伝いに行ってきました(7/20)
焼け焦げそうな暑さの中でしたが、美味しいタコスを楽しんでいただきました!
https://www.facebook.com/share/p/1ALmpYovh2/?mibextid=wwXIfr
・「NPO法人両育ワールド」の皆さんとの意見交換(7/22)
自らも難病を患い当事者として団体の活動をけん引していらっしゃる重光さん。難病をはじめとする障害に対する社会的理解を促進し、共に学び合える社会づくりを目指している団体です。ZOOMでの意見交換でしたが、途中途中で「痛みのため画面をオフにします」といったメッセージとご自身の明るい表情の画像と共にビデオがオフになりました。改めて難病の辛さや重光さんの周囲への気遣いを感じるとともに、難病を知ってほしいという思いを体現されているようでハッとしました。
「難病者の社会参加白書2025」を取りまとめられたそうです。お話にもあったのですが、山梨県などの自治体で「難病患者」枠の職員採用が始まっているそうで驚きましたが、好事例として白書にも掲載されています。ご興味ある方はこちらから! → 難病者の社会参加を考える研究会 | NPO法人両育わーるど
障害者雇用率の対象とすることを求められていますが、将来的には時間的に柔軟性のある働き方を推進することで一般就労の可能性を高めていくことが目標とのお話をされており、深く共感しました。
・インクルーシブ雇用議連市民側会議に出席(7/23)
これまでは行政代表の立場で呼ばれることの多かった本議連ですが、ぜんち共済顧問として「市民側代表」として今後も参画させていただきます!
・ヤンマーシンビオシス訪問(7/26)
夏の時期での初めての訪問。苺のデザートづくりではなく、ピザ作りを楽しみました。苺のビニールハウス内は、来春の苺の苗づくりが行われるとともに、7色のプチトマトが栽培されており、夏野菜と併せてピザのトッピングやその場で美味しいトマトジュースが楽しめます。常に新たなチャレンジを続けるヤンマーシンビオシス、目が離せません!



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・大阪「ル・クロ・ド・マリアージュ」を見学(7/28)
フランスにもお店がある本格フレンチのレストランを就労継続支援A型として運営。利用者さんがシェフの調理補助やパティシエ、ホールスタッフとして活躍しています。また、B型利用者さんが施設外就労で補助に入ったり、カフェやお弁当作り、まかない作り等に腕を振るっていました。
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・なやクリニック・ヘッドウェイ堺を見学(7/29)
この度NPO法人クロスジョブさんの顧問に就任いたしました。クロスジョブは障害者就労支援業界では高次脳機能障害に対する支援で有名な事業所さんですが、何故そんな難しい領域に15年も前から取り組んでいたのか・・その答えが、今回訪問した「なやクリニック」さんにあります。
ここは高次脳機能障害の専門外来として開かれたクリニックで、もともと精神科医である納屋先生は医学部に通うご子息が25歳の時バイク事故で高次脳機能障害となった当事者の親でもあります。なやクリニックではグループ認知リハビリテーションを行っており、納屋先生とのご縁があってクロスジョブは高次脳機能障害の方々への支援に取り組んできとも言えます。
先生の書籍に「脳が壊れるということ 高次脳機能障害・脳損傷ー家族として、精神科医としてー」(星湖舎)がありますが、「見えない障害」として社会的理解がなかなか進まない高次脳機能障害の理解を深めるだけではなく、家族としてどう向き合い、どう当事者を支えていくのかが分かりやすく書かれています。その中で「「8050」や「9060」ではなく、親が60代のうちに子供の行き場を確保する「6030運動」を進めましょう」とあります。
そんな思いから、納屋先生は重度の高次脳機能障害の方を受け入れる生活介護、「ヘッド・ウェイ堺」を開設されています。恐らく日本において高次脳機能障害に特化した生活介護の場というのは他にないのではないかと思います。
社会的にも政策的にも注目が集まっている若年性認知症ですが、その患者数にはアルツハイマー病だけではなく、脳血管障害や脳外傷が半分含まれており、国やマスコミが捉えている若年認知症の半分は高次脳機能障害なのだそうです。高次脳機能障害への理解がさらに進み、就労への可能性をもっと広げていけるよう取り組んでまいります。
写真は左から、なやクリニックでのグループ認知リハビリテーション(この日は「通勤時にトラブルがあったときの連絡」がテーマ)の様子、ヘッド・ウェイ堺の利用者の皆さんがそれぞれにリハビリを行うジム、そしてボッチャを楽しむ利用者さんの様子です。



小野寺のりこ8月の主な活動予定
8月はお盆休みに「故郷へのUターンラッシュ」の報道をよく耳にしますが、日本においても徐々に夏季休暇の分散化が進んでいるような気がします。霞が関にいた頃は、7月から9月の間に夏季休暇として3連休を取ることとされており、お盆に集中してお休みをする人ばかりではありませんでした。皆さんは夏休みにどこかへ行く予定はありますか?暑さ厳しい時期ですので、思い切って長いお休みを取り避暑へ出かける方もいらっしゃるのでは?是非、リフレッシュしてください!
そして、8月はいよいよ朝霞市民の皆さんが待ちに待った「彩夏祭」です!水分をしっかり摂り、熱中症にならないように存分に踊り、そして楽しみましょう!
以下、8月の主なスケジュールです。お盆休みの期間などもあり、今のところ現場訪問はやや少なめですが、しっかりと理解を深めてまいります。
・たまよんガーデンコミュニティ見学(8/2)
重度重複障害のある方や医療的ケアを必要とする方が自立して安全、安心な生活ができる住まいを作り、親なき後の物心両面の準備ができるようお手伝いをしているシェアハウスを見学してまいります。
・京都のオムロン株式会社見学(8/18)
・JR東日本グリーンパートナーズ・東松山紙器株式会社見学(8/25)
今回の見学は埼玉県内の「もにす認定企業」訪問の第2弾です。朝霞市議会議員の皆様と和光南特別支援学校の保護者の皆様をアテンドいたします。
障害者雇用に関する優良な中小事業主に対する認定制度|厚生労働省
・東京海上ビジネスサポート見学(8/26)
今回は東京本社を訪問させていただきます。大阪や福岡には何度か伺ったことがありますが、身体・知的のみならず、多くの精神・発達障害をお持ちの社員さんの活躍のステージを作っている会社です。全国各地の拠点に多くの支援者がいらっしゃいますが、支援者育成についても組織的な対応を構築されているのも特長です。最近では特例子会社から親会社への転籍を目指して取り組んでいらっしゃるようで、その状況も是非伺ってきたいと思います。
猛暑続きではありますが、8月ものりのりのりこはノリノリで頑張ってまいります!
SNSへの投稿も順次行いますので、引き続きフォロー願います!
コメント
コメント一覧 (2件)
誰もが安心して幸せを感じながら暮らせる社会づくりを楽しみに応援しています。
佐々木さん、ありがとうございます。リアクションいただき励みになります。今後ともよろしくお願いいたします!