皆さま、こんにちは。小野寺のりこです。
8月と言えば「彩夏祭」。毎年、暑さを吹き飛ばすようなエネルギッシュな舞に魅了されますが、今年もやはり!熱気と躍動感溢れるよさこい鳴子踊りに感動しましたね。皆さんも夏の恒例行事、朝霞市民のための市民まつりを存分に楽しまれましたか?
今月はお盆期間もあり(と言っても私は年中無休ですが!)少し動きの少ない月になりましたが、先月からのキャッチアップで顧問のお仕事を集中してこなすために、資料作成等の在宅ワークが多かったです。
様々な顧問のお仕事を通じて、障害者に限らず、様々な「しずらさ」を抱えていても、その人なりの活躍のステージが作れる地域、社会づくりに取り組んでいます。そのために街自体が経済力をつけていくことも大事です。地域活性化、賑わい作りについても勉強中。これも一市民としてではありますが、具体化していく方法をいろいろと考えています。構想は妄想から始まります…考えを巡らしているだけでわくわくします。
かの渋沢栄一翁が「道徳と経済」の調和を解かれましたが、その通りだと思います。「四十、五十は洟垂れ小僧、六十、七十は働き盛り」ともおっしゃっていましたので、そろそろ洟垂れ小僧から卒業する私も、これからまだまだ社会のためにお役に立っていきたいと思います!
のりのりのりこ、引き続きノリノリで頑張ってまいります!
8月の小野寺のりこ活動報告
彩夏祭から始まった8月でした。私自身も家族との夏休みを楽しませていただきましたが、今月もいくつかの企業見学にも伺うことができました。

小野寺のりこの現場訪問



あっちっちの彩夏祭でしたね!!サイコー!!(by 故小池市議の愛インコの福ちゃん)
・たまよんガーデンコミュニティ見学 (8/2)
予定していた見学ですが、利用者さんのお一人がコロナに感染したとのことで延期に。10/4に再度伺うことになりましたので、また見学した様子等をお届けできたらと思います。
・オムロン株式会社京都本社を訪問 (8/18)
オムロン株式会社グローバル人財総務本部の宮地様を訪問し、ニューロダイバーシティ採用の取組を中心に意見交換をさせていただきました。
オムロン株式会社は、「保護より機会を」の理念の下、パラスポーツの祖ともいえる中村裕博士が設立した「太陽の家」の共同出資会社の一つでもあります。日本初となった福祉工場「オムロン太陽」を設立し、障害者雇用に先進的に取り組んできた会社でもありますが、先進的に取り組んできたからこそ、オムロン太陽での障害者雇用は身体障害者中心でもあったわけです。そんな中、従来の採用プロセスではニューロダイバーシティ人財を採用しにくいという課題に対して、発達障害を持つ方に対して専用の採用プロセスを設け、長期インターンシップで時間をかけて、ご本人の得意なスキルと採用要件のマッチングを行うというものです。「ジョブ型雇用」であることもその特徴だと思います。その結果、発達障害があっても得意分野で活躍し、組織全体の生産性やマネジメントにも良い影響が生じているということでした。
尖った才能、専門スキルを尊重したジョブ型、スペシャリスト型雇用、オムロンさんの取組成果も踏まえ、今後益々社会に広がっていくことを期待したいです。
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・もにす認定企業(JR東日本グリーンパートナーズ、東松山紙器)を見学 (8/25)



朝霞市議の皆さんと埼玉県内にある「もにす認定企業
」を訪問させていただきました。今回はJR東日本の特例子会社さまと東松山にある段ボール製造を行っている中小企業さまの障害者雇用の取組を拝見してきました(東松山紙器様はお写真NG だったのでお写真なくてすみません!)。大企業の特例子会社と地域に根付いた中小企業、ちょっとタイプの異なる2社に伺いましたが、目指している方向性は全く同じ。障害があっても一人ひとりの特性を踏まえ、時間が掛かってもしっかりと育て、最終的にはしっかり企業に必要な人材になっています。お互いに必要とされ、頼りにされ、認め合う、働き合う職場でした。そして障害者雇用に取り組むことで、一緒に働く社員、会社自体も成長しています。このことこそが、共生社会への道筋です。
ご一緒した市議の皆さんもFacebookに記事を挙げてくださっているので併せて共有します。見学状況について詳しくは記事等をご覧ください。
【
もにす認定制度とは?】障害者雇用に取り組む地域のモデルとなる優良な中小企業を厚生労働大臣が認定する国の制度です。「企業と障害者が共に明るい未来、社会に進んでいく」という願いを込めて「もにす」という愛称が付けられています。私が課長になって真っ先に取り組んだのが、この制度の具体設計でしたのでとても思い入れの深い制度でもあります。現在既に550社近い「もにす認定企業」が誕生しています。ちなみに埼玉県内では16社が認定されています。
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JR東日本グリーンパートナーズ様は私が障害者雇用対策課長時代から何度も見学に伺っている会社さんですが、令和6年4月から法定雇用率が0.2ポイント上がるだけではなく、「除外率
」設定業種企業でもあるため、除外率の10ポイント引き下げにも対応しなければなりません。そしてまた令和8年7月にも法定雇用率0.2ポイント引き上げが予定されています。この数年間は企業の皆様にとって勢力的、計画的に雇用の確保を進める必要があり、知恵と工夫が求められる何年間かになります。この引き上げ等に当たり、「数」の追求だけでなく、雇用の「質」にこだわった取組をお願いしてきました。そして今回、こうした厳しい状況下において改めて見学をさせていただき、障害者メンバーご本人が活躍できる場を創り出すために、たゆまぬ努力を続け、新規事業が数多く生まれていることを本当に嬉しく思いました!!
【
除外率とは?】 一般的に障害者が働くのが難しい業種について、労働者数から一定割合を除外し雇用の義務を軽減する制度です。例えば、200人の会社であれば、法定雇用率2.5%なので、本来、雇用義務数は200×2.5%で5人となりますが、除外率20%であれば200×20%で40人は労働者数から除外することができるため、160×2.5%で雇用義務数が4人と軽減される訳です。
「除外率」はノーマライゼーションの観点から平成14年に一旦廃止されたものの、いきなりゼロにはできないことから段階的に引き下げることとされました。しかしながら、平成16年、22年の2回引き下げられたものの、その動きが止まったままでした。そこで前回の法改正の議論において再度10%引き下げることを決め、令和7年4月に引き下げたものです。その結果、現在、最も高い除外率は「船員等船舶運航等の事業」で70%、鉄道業は30%から20%に引き下げられています。
もともと廃止されている制度であり、個人的には、今後も継続的に引き下げられることが望ましいと思っています。本来障害者が働くことが難しいと言われていた業種であっても、これまで障害者雇用を進めてきたノウハウ、経験等を活かし、ICT機器や様々な工夫、きめ細かな配慮等により、インクルーシブに働く環境を積極的に整備していって欲しいと思います。
・東京海上ビジネスサポート東京本社 (8/26)
身体・知的のみならず、多くの精神・発達障害をお持ちの社員さんの活躍のステージを作っている会社です。全国各地の拠点に多くの支援者がいらっしゃいますが、支援者育成についても組織的な対応を構築されているのも特長です。見学に伺うといつも当事者のメンバーさんからご自身のこれまでの経緯や今の会社でのお仕事について実体験をご披露いただきます。毎回思うのですが、これまでご自身の障害と向き合い、また周囲の方々の軋轢もあり、いろいろと辛いご経験もされている方が多いのですが、東京海上ビジネスサポートでは支援者の皆さんの根気強いサポートによりしっかり活躍されています。本当にこの会社に辿り着いて良かったね!と拍手を送りたくなります。
精神、発達障害者の皆さんが企業の中で活躍し続けるには、サポートをするスタッフの育成が本当に重要です。人材育成には時間が掛かります。障害者雇用を進めていく上で、その支援者の確保・育成も大きな課題です。支援者のスーパーバイズをされている方が「支援者にとって何が最も重要か」という質問に「観察すること」と答えていらっしゃいました。すぐに手を出したり、口を出すのではなく、その人を良く見て、時には敢えて失敗してもらったり、適時適切なタイミングで支援を入れていく。なかなか机上の理屈では習得できない技能ですし、感性に近いものが求められているような気もします。向き不向きがある領域かなぁとも思いますが、いずれにしても会社内に支援者を計画的体系的に育成していく取組が必要不可欠だと感じました。
小野寺のりこのその他もろもろ
・書籍関係の原稿書きと取材対応
8月中旬に締め切りとなっていた原稿、お尻に火がついて書き始め何とか完了。本年10月からスタートする総合支援法の新たな制度「就労選択支援」に関する書籍の一部を執筆担当しました。本制度は本来福祉施策ではあるものの、制度創設に向けて雇用サイドとしての意見や親としての思いも込めて議論に参画しましたので、その辺りの背景や考え方、運用後の期待も込めて書かせていただきました。書籍が出版されたらまたご報告します。
また、お子さんの療育上きっとお役に立つマンガの出版準備が進んでおり、この漫画の中で「就労」に向け、未来を見通す際に必要な情報やヒント等について、ほんの一部ですがご協力させていただくことになり、先日取材を受けました。こちらも完成したら是非共有させていただきます。
・様々な形での「就労」に向けた相談対応
市議からの繋ぎやその他地域関係者の方々からのご相談を受ける機会も増えてきました。最も多いのは障害がある方の就職の相談です。この分野はもちろん私の知見、ネットワークを生かせる領域ですので、ハローワーク、福祉関係機関等も巻き込んでできる限りの対応をさせていただいています。いずれも微力ながら良い方向に進んでいただく道筋をつけることができました。少しでもお役に立てることが私自身にとっても嬉しいことですので、何かあればお気軽にご相談ください。あらゆる知見、ネットワークを使い応援させていただきます!
・政策提言に向けた動き
障害者に限らず、様々な「しずらさ」を抱えていても、その人なりの活躍のステージが作れる地域、社会づくりに取り組んでいきたいと思っており、現在、様々な顧問の立場でより良い枠組み作りを検討し、政策提言をしていくべく活動しています。一人ひおとりの幸せづくりの根源は地域あると考えていますが、一方で大きな枠組みを変えていかなければ実現しないこともあります。朝霞市ももっとより暮らしやすい街になるよう、地域の活動に加えてこうした活動も積極的に取り組んでいきたいと思います。
https://www.facebook.com/share/p/1BdzSd2Buu/?mibextid=wwXIfr
・まずは自らを磨く
いつも大変お世話になり、ご指導いただいている方からの強力なお薦めもあり、3日間有明で行われた研修に泊りがけで参加しました。まだまだ消化しきれいていない点もあり、内容については今回は詳細には触れませんが、学びの機会を継続的に持ち続けたいと思っています。今この時代に、この日本という国に生まれ、何を目指して何に自らを役立てるのかについて改めて解析度を上げていく必要性を痛感した3日間でした。朝霞のために何ができるのかについてもしっかりと考えていきたいと思っています。


小野寺のりこ9月の主な活動予定
・株式会社シーアイ・パートナーズ見学(9/1大阪)
・株式会社パパゲーノ見学(9/2)
「生きててよかった」と誰もが実感できる社会を目指して、精神障害に関するリカバリー(自分らしい生き方の追求)を広める神奈川県立保健福祉大学発のベンチャー企業だそうです!
精神・発達障害のある方に対してITスキルの習得を支援し、企業のDXに障害のある方が貢献することを目指すB型事業所を運営されています。生成AIを活用した障害者支援の実践により、新たな福祉の世界の扉を開けてくれるのではと個人的に期待している事業者さんです。
・社会福祉法人JOY明日への息吹での講演 (9/4福岡)
ミュージックアンサンブルによる公演活動等を行う珍しいB型事業所等を運営する社会福祉法人「JOY明日への息吹」。理事長で歯科医師でもいらっしゃる緒方先生から「発達障害児を育てて、そして就労へ」というお題をいただき、講演させていただくことになりました。親としてお話させていただく時はいつも「しくじり先生」として話します。お伝えしたいことは結局「仕事にかまけて母親らしいことをほとんどしていない私でも何とかなったので、皆さん大丈夫!安心して子育てを楽しんでください!!」ってことです。
社会福祉法人 JOY明日への息吹(公式ホームページ)|JOY倶楽部|障害福祉サービス
・Bloomberg東京オフィス見学 (9/26)
障害の有無にかかわらず誰もが平等に活躍できる職場環境を実現している会社さんです。今月訪問したオムロンさん同様、お一人おひとりの個性や能力を丁寧に見極める採用プロセスや多様性を尊重した社内文化などが真のダイバーシティとインクルージョンの組織を創り上げているようです。
・神奈川県中小企業家同友会・ダイバーシティ委員会9月例会にて講演(9/26)

まだまだ残暑厳しい日々が続きそうではありますが、9月ものりのりのりこはノリノリで頑張ってまいります!
SNSへの投稿も順次行いますので、引き続きフォロー願います!
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